松本市教育委員会への要望の返答について
松本市教育委員会への要望について返答が来ましたので、掲載します
松本市PTA連合会
1 学習環境の充実について
1)各教室への冷房設備の整備
今年度も、猛暑の夏であり教室内の温度が35度を超える日が続き、学校によっては窓も開けられないところもあります。一時的に扇風機を使用して空気を循環させ、少しでも暑さを和らげるよう各学校で苦慮している状況にあります。過日、30年度から順次設置していく報道もありましたが、あくまで一部の学校・一部の教室に限られております。学習環境が悪く、学習意欲の低下や熱中症の発生など子どもたちの良好な環境のために早期の冷房機器の設置についてお願いいたします。
(明善小、信明中、島内小、山辺中、芳川小、並柳小、清水小、梓川中、
女鳥羽中、開智小、旭町小、松島中、四賀小)
<回答>
小中学校へのエアコンの設置は、全ての教室へ設置するには、かなりの経費と期間を要することから、先ずは涼しさを共有できる図書室・音楽室・パソコン室・職員室等の特別教室へ設置した後、小学校低学年の教室から順次設置していくよう昨年度から計画を立ててきました。
今夏の異常なまでの猛暑により、国はエアコン設置のための臨時特例交付金の制度を創設しました。しかし、交付金はその性質上単年度で工事が完了しなければならないため、本市としましては、エアコン設置の計画を前倒しし、単年度で施工できる量の、小学校の図書室・音楽室・パソコン室・職員室・1・2年生の普通教室・特別支援学級、中学校の図書室・音楽室・職員室に平成31年度中に設置を行うことにしました。現在2月補正に予算計上中であります。
小学校3年生から中学校への設置については、改めて全体計画を見直し、国の交付金の動向も見ながら検討してまいります。
2)学校施設の更新
各学校より施設の更新を要望されており、一例でありますが、近年教科書のA4版化によりランドセルが大きくなりロッカーに入らない、トイレの洋式化並びに増設、プールのタイルの改修、体育館など照明のLED化など施設面の改善を要望されていますので検討をお願いいたします。
(島内小、芳川小、並柳小、女鳥羽中、開智小)
<回答>
ランドセルロッカーについては、基本的には長寿命化改良事業での対応と考えますが、長寿命化改良事業から外れてしまった学校等については、実施計画で検討します。
トイレについては、平成13年から15年に一部の学校を除き、トイレ改修を行っているため、今後は長寿命化改良事業で対応を検討します。小規模の改修であれば、学校配当予算で対応をしています。
プールタイルの改修等については、根本的な改修は国の補助金の採択基準が低いことから、なかなか全面改築はできない状況です。部分的な改修は学校配当予算で対応していただいている状況です。ご理解ください。
体育館等の照明のLED化については、大規模改修時にはLED化を進めていますが、大規模改修未実施校については、各学校の配当予算において、計画的にLED化を進めている状況です。ご理解ください。
2 通学路の安全確保について
1)降雪時の雪かきの対応
家庭数が少ない学校(山間地)では、以前から小型(家庭用)の除雪機は設置されているものの手に負えない量であるため業務用の除雪機の導入や降雪時にも自転車通学する学校もあり通学路(歩道)の除雪を行うよう検討をお願いいたします。
(大野川小中、鉢盛中)
<回答>
現在大野川小中学校に配備してある除雪機につきましては、学校と相談して機種を選定しています。現在学校に配備してあります2台については、更新時に機種等検討したいと思いますので現状でご理解ください。
鉢盛中学校交差点から古池交差点までの市道は、1次除雪路線となっており、車道については積雪概ね10㎝以上で除雪を行います。歩道につきましては市内全域、地区住民の皆さんの協力で除雪を行っていますので、ご理解ください。
2)通学路の整備
近年、通学途中の子どもたちへの交通事故が多く、主な原因は大人たちの交通違反でありますが、松本市内の通学路の中には事故の原因になりそうな箇所が存在しています。各学校からも通学路の整備(草刈り、歩道の改修及び新設、防犯灯の設置など)、安全の確保(看板の設置、ゾーン30の導入、カーブミラーの改修)の要望が多数上がっていますので、子どもたちの安全確保としての取り組みをお願いいたします。
(安曇小中、島内小、山辺中、鉢盛中、芳川小、並柳小、二子小、梓川中
開智小、旭町小、中山小、四賀小)
<回答>
昨年6月には、大阪北部地震において、登校中の児童が倒れてきたブロック塀の下敷きになり尊い命が亡くなる痛ましい事故がありました。本市では平成28年度から建設部において、市内の既存ブロック塀の家に生垣補助のチラシを投げ込んでおり、そのデータを各学校に配布して通学路の安全を点検してもらいました。また、鎌田小学校の国道側のブロック塀については、いち早くブロック塀を撤去し、メッシュフェンスに取り換えました。
通学路の整備につきましては、関係する長野国道事務所、松本建設事務所、松本警察署、松本市建設部、地域づくり部、教育委員会で、松本市通学路交通安全推進協議会を設置し対策を進めています。
通学路交通安全推進協議会では、春と秋に各学校から要望個所を挙げてもらい、関係者が多岐にわたる場合は、合同で現地確認を行う等、対策を検討しています。
さらに、各学校へは、松本警察署から提供いただいた「学校周辺の過去の交通事故発生場所や急ブレーキ多発場所を落とした「がっこう交通安全マップ」を配布し、こども達への交通安全指導に活用していただくようお願いしているところです。
また、歩道設置等の用地取得が必要となる要望に関しましては、関係地権者の同意、移転補償等に時間と多額の費用が必要となることから、市域全体での必要性や優先順位により事業の着手を検討していますのでご理解ください。
3)学校への災害時の備蓄について
ここ数年の間、大規模の地震が北海道胆振地方、大阪府北部、熊本県など日本中で起きており、他にも大型台風による水害など自然災害が猛威をふるっています。松本市内も大きな断層帯が横切っており、今後30年以内に発生する確率が日本の中でも一番高い地域です。面積も広いため、いざ災害が発生しても子どもの学校に駆けつけることは簡単ではないことは容易に想像できます。
現在一部の学校の敷地内には、避難所用の備蓄倉庫が設置されていますが、今後災害時に子どもたち(教職員)が利用できる水・非常食の備蓄倉庫の設置の検討をお願いいたします。
(源池小)
<回答>
本市においては、大規模な自然災害の発生に備え、地域における備蓄体制
の強化を図るため、指定避難所である市内の全ての小中学校(45校)へ備蓄倉庫を3年間(平成28年度から30年度)で整備しています。
これは、甚大な被害となることが想定される「糸魚川-静岡構造線断層帯(全体)」が活動した場合、被災2日後に避難所へ避難すると想定される避難者(44,440人)の人口(243,040人)に対する割合 (18.3%)を小中学校に避難することをあらかじめ想定している町会の人口に掛けて算出しているものです。
ご要望がありました件は、市全体の防災計画とも関連することから、危機管理部とも調整しながら研究してまいります。