夏季オープン委員会が開催されました
令和元年9月20日(金)午後7時よりあがたの森文化会館2-8教室において、「夏季オープン委員会・子どもの心とからだ委員会」が本部役員を含め約25名の参加者により開催されました。
講師は、ちいさいおうち書店店主であり、全国250カ所以上で読みきかせサポーター講習会の講師をされている越高一夫先生で、テーマは「心とからだに響く、読み聞かせ」です。
皆さん、お子さんに読み聞かせをされていますか?
最近、本を読んでいますか?
親が本を読む姿を子どもに見せていますか?
学校の取り組みや、国民読書年の制定などで、子どもの読書量は増える傾向にありますが、大人の読書量は全然変化がないそうです。最近は、本を開くよりスマホ、耳の痛い話です。
そんな現在ですが、寝る前の数分間の親子での絵本の読み聞かせの時間、この時間を持つことが、どれだけ大切かのお話をして頂きました。
絵本の読み聞かせなんて、学校でしているから大丈夫という考えは、改めた方がいいとのことです。親がわが子に、読み聞かせをするのが一番効果的だそうです。絵本を読み聞かせする時間は、親と子の大切な時間です。絵本は、文字通り絵と文章からなります。子どもが絵に集中し、耳から文章が入ると、子どもの頭のなかで絵と文章がつながります。小さいうちにこの思考が形成されていると、文章だけの本を読んでも、想像が膨らみます。また、絵本から学ぶ言葉は、かけがえのないものです。絵本を読むこと、聞くことにより、語彙力が増します。言葉は、人を喜ばせることもできますが、人をキズつけることもあります。語彙力が増すことにより、理解も深まり、表現が豊かになります。
では、どのような絵本、本を選んだらいいのでしょうか?
講演会では、いくつかの絵本、本を紹介していただき、実際に読み聞かせして頂きました。
「クシュラの奇跡―140冊の絵本との日々」
思い障害をもって生まれたクシュラという女の子が、生後四か月からはじめた絵本の読み聞かせにより、絵本によって世界を知り、どんどん成長していく実話。子どもに絵本を読み聞かせする大切さがわかる本。
「ちいさいおうち」
越高先生のお店の名前にもなっている絵本です。1日、1週間、1か月の時間の流れ、時間の流れとともにちいさいおうちの周りの景色が変わっていく。近代化の社会に飲み込まれて、だれからも見向きもされなくなって朽ちていくちいさいおうち。そのちいさなおうちに気付いた女性。その女性により新しい場所でしずかにのんびり生活がはじまり物語が終わります。絵本作家のバージニア・リー・バートンさんは、自分の子どものために、絵本を作ったそうです。
「さっちゃんのまほうのて」
さっちゃんは生まれつき右手の指に障害をもっています。幼稚園のままごと遊びでお母さん役になろうとしたとき、「手のないお母さんなんて変だもん」と言われ、そのまま幼稚園を飛び出しました。指がないという不安、私はお母さんになれないという不安、不安のどん底で、お母さんの言葉、お父さんの言葉、お友達の言葉により、傷つきながらも、現実を受け止めて、立ちなっていく物語です。子ども達から投げかけられる難問に対し、親がどのように受け止め答えていくかのヒントとなる絵本です。
久しぶりに絵本に触れ、子どもに読み聞かせしていた時期を懐かしく思い出しました。親となって子どもに読み聞かせしてあげられる時間は、過ぎてみるとすごく短いものです。ぜひ、秋の夜長、寝る前の数分間、子どものために読み聞かせの時間を作りましょう。
取材 広報委員会 秀嶋保利(旭町中)





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